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院長コラム

子宮内膜症はなぜ増えている?現代女性のライフスタイルと「生理の回数」

医師 塩谷茉智子

この記事の監修者・執筆者

院長 塩谷 茉智子 (日本産科婦人科学会・日本専門医機構認定産婦人科専門医)

女性のライフステージに寄り添う診療を。詳しい経歴・所属学会はこちら >> プロフィールを見る

こんにちは。産婦人科SIOクリニック 院長の塩谷 茉智子です。

当院には、ひどい生理痛(月経困難症)や「子宮内膜症」にお悩みの患者様が数多くいらっしゃいます。実は、子宮内膜症を患う女性は昔に比べて劇的に増加しており、現代では「生殖年齢にある女性の約10人に1人が子宮内膜症である」とも言われています。

なぜ、現代の女性にこれほどまでに子宮内膜症が増えてしまったのでしょうか。
その背景には、女性のライフスタイルの大きな変化と、それに伴う「一生涯の生理回数の激増」が深く関わっています。

昔の女性と現代の女性、生理の回数は「約9倍」違う?

子宮内膜症の原因を紐解く上で、昔(たとえば明治時代より前)の女性と、現代の女性の「一生涯に経験する生理の回数」を比較してみましょう。

昔の女性(多産時代)現代の女性
初経(生理の始まり)15〜16歳頃12歳頃(早まっている)
平均出産回数5〜6回1〜2回
授乳期間長い(数年間)短い・粉ミルクの普及
一生涯の生理回数約50回約450回

妊娠中および授乳期間中は、女性ホルモンの働きにより「生理がお休み」になります。昔の女性は、人生の大半を「妊娠・授乳」に費やしていたため、一生のうちに生理を経験する回数はわずか50回程度でした。

一方、現代の女性は栄養状態の向上により初経が早まり、社会進出や晩婚化に伴い出産回数が減りました。その結果、昔の人の約9倍となる「約450回」もの生理を毎月休むことなく迎え続けているのです。

「毎月生理が来る」=「子宮と卵巣が酷使されている」

生理が毎月規則正しく来ることは、一見すると健康の証のように思えます。しかし、産婦人科の視点から見ると少し意味合いが変わります。

生理のたびに、子宮内膜は増殖して剥がれ落ち(出血)、卵巣は排卵という負担を繰り返しています。
子宮内膜症は、生理の出血が卵管を逆流して腹腔内に漏れ出し、そこで増殖を繰り返すことで発症・悪化すると考えられています。つまり、「生理の回数が多い(出血の回数が多い)現代の女性ほど、子宮内膜症になるリスクが高く、症状も進行しやすい」という過酷な状況にあるのです。

現代女性の体を守る「子宮をお休みさせる」という予防医学

「じゃあ、子どもをたくさん産まないと病気になってしまうの?」と不安になる必要はありません。現代医学には、妊娠しなくても「子宮と卵巣をお休みさせる」素晴らしい方法があります。
それが「低用量ピル(LEP)」や「ミレーナ」の活用です。

お薬で「疑似的な妊娠状態」を作り、臓器を休ませる

低用量ピルを飲むと、脳が「妊娠している」と錯覚し、排卵をストップさせます。これにより、卵巣は休むことができ、子宮内膜も薄く保たれるため、生理の出血量や痛みが劇的に軽減されます。
これは単なる「痛み止め」や「避妊」ではなく、将来の妊娠に向けて子宮や卵巣のダメージを防ぎ、子宮内膜症の進行を抑えるための「臓器の保護(予防医学)」なのです。

「毎月痛いのが当たり前」から抜け出しましょう

現代を生きる女性は、仕事やプライベートで忙しく活躍しながら、かつてないほど過酷なホルモンの波と闘っています。「毎月生理痛があるのが当たり前」と我慢する必要は全くありません。

当院では、対面でのエコー検査はもちろん、スマホで完結するオンライン診療でのピル処方にも対応しています。将来のあなたの体を守るために、まずは「生理をコントロールする」第一歩を踏み出してみませんか?

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土日祝日診療、院長は日本産科婦人科学会・産婦人科専門医の塩谷茉智子医師の世田谷区深沢のレディースクリニックです。女性をトータルでサポートするため、美容皮膚科、美容点滴、ドクターズコスメ、漢方、医療ダイエット、FAGA(女性脱毛症)などのお薬も取り扱っております。男性の診療も行っております。どんなお悩みでも気軽にご相談下さい。

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