こんにちは。産婦人科SIOクリニック 院長の塩谷 茉智子です。
子宮頸がんは、20代から30代の若い女性に多く見られる病気です。多くのがんが年齢とともにリスクが上がるのに対し、子宮頸がんは、まさに女性が仕事や出産などライフイベントを迎える時期にピークを迎えます。
しかし、子宮頸がんは原因がはっきりとわかっており、「ワクチン」と「検診」によって高い確率で予防や早期発見が期待できる数少ないがんでもあります。
大人になってからでも接種する意味はある?
日々の診療の中で、20代〜30代の患者様から「学生の頃に打たなかったのですが、もう大人だから今からワクチンを打っても意味がないですよね?」というご質問をよくお受けします。
結論から申し上げますと、大人の女性であっても、接種のメリットは十分に期待できます。
子宮頸がんの主な原因は、HPV(ヒトパピローマウイルス)の持続的な感染です。HPVには非常に多くの「型」が存在します。すでに性交渉の経験があり、いくつかの型に感染したことがあったとしても、「まだ感染していない別の高リスク型のウイルス」からの感染を防ぐ効果が得られるからです。
当院で取り扱う「シルガード9(9価ワクチン)」
子宮頸がんの原因となるHPVのうち、特にリスクの高い9種類の型に対応したワクチンです。これにより、子宮頸がんの原因となるウイルスの大部分をカバーできるとされています。
副作用(副反応)についての正しい理解
ワクチン接種をご検討される際、副作用について不安を感じる方もいらっしゃると思います。
HPVワクチン接種後には、注射部位の痛み、赤み、腫れなどの局所反応が起こることがあります。また、注射の痛みや緊張から気分が悪くなることもあります。稀ではありますが、重いアレルギー症状(アナフィラキシー)などが報告されているのも事実です。
当院では、日本産科婦人科学会・産婦人科専門医が、ワクチンのメリットだけでなく、こうした起こりうる副反応についても事前にしっかりとご説明し、体調を確認した上で安全に配慮して接種を行っております。
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「ワクチン」と「定期検診」は車の両輪です
最後にお伝えしたい、とても大切なことがあります。
それは、「ワクチンを打ったからといって、子宮頸がん検診を受けなくて良いわけではない」ということです。ワクチンは非常に有効な予防手段ですが、100%すべてのがんを防げるわけではありません。
- ワクチン: ウイルスの「感染」を防ぐ(一次予防)
- 定期検診: がんになる前の異変を「早期発見」する(二次予防)
この2つをセットで行うことが、あなたの子宮と未来を守る最も確実な方法です。
「私の場合、接種したほうがいいのかな?」と迷われている方は、ぜひ一度ご相談にいらしてください。現在の状況やご不安をお伺いし、最適な選択ができるようサポートいたします。
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